やる気を出すには実際にやってみなければならないという矛盾
今週のお題「やる気が出ない」
5月病という言葉もあるように、5月になると何となく気分が落ち込んでだるくなり、仕事にせよ学習にせよ何事にもやる気が起こらなくなる人が多い。
仕事だったり勉強だったり何かしなければならないことをやろうとしても、やらねばならないことを頭で考えるだけで実体以上に面倒に思えてくる。
そのためにやる意欲を削がれ、なかなか取り組めないという状況だ。
しかし実際に意を決して、強行的に取り組んでみると難なく終えられてしまうことが多い。
この理由は大きく分けて二つあると思う。
一つ目が心理学者のクレペリンが発見した作業興奮という作用による。
これは何かに取り掛かって行動すると、それによって神経伝達物質のドーパミンが分泌されて脳の側坐核を刺激し、やる気を起こしてくれるというものである。
二つ目は脳がはじめに勝手に想像していた「実態以上の大変さ」が、実際にやってみるとそこまで困難ではないと判明することが多いからだ。
そこまで困難ではないと分かれば、意欲も起きるので取り掛かったときの勢いで最後まで完了することができる。
まさに案ずるより産むがやすしの諺通りである。
しかしこの二つの効果を起こしやる気を出すには、実際にまずやり始める必要がある。
つまり最初の一歩が最も難易度が高いことになる。