哲学・自己啓発・ライフハック・ビジネス・資格・心理学・サブカルブログ

主に哲学、自己啓発、ライフハック、ビジネス、資格、心理学、サブカルについて自分への備忘録も兼ねて、つらつらと綴っていきます。

宅建資格が意外に難しい理由

宅建主任者資格は国家資格として、

実際不動産関係者が実務で必要な資格だから取る、という以外に

法律系国家資格の登竜門として、一般のサラリーマンや主婦、学生、あるいは上位資格を目指す人の腕試しとして非常に人気が高く、受験者も多い。

 

人気がある理由は受験資格が一切不要なことと、全てがマークシート式の4肢択一だから受験しやすいということにある。

 

しかしこの4肢択一という試験形態が逆に曲者になっている。

四肢択一ということは、まぐれ当たりで正答する可能性もあり、その中で

一定の合格率(15%~20%)に合格者を抑えないといけないという事情がある。

つまり合格率を一定にし、差を付けさせるためには、異常に問題を難しくしないといけないのである。

また、宅建資格には民法の出題も結構ある。

(50問中14問、つまり3割近くもの問題数が出題される。)

民法という法律科目は、決して易しい試験科目ではない。

「法律の王様」と呼ばれ、日常生活に密着する法律なだけあり、

条文や判例数が非常に多く、論点も異常なほどある。

憲法よりも数倍難しい。

よって、法律を学んだことのある人以外には取り組みにくいので、民法は事実上ほぼ捨てて、他の分野で取ることになる。

しかし他の分野の主要科目も建築基準法や土地計画法といった実務に沿った専門的な分野から多く出る為、民法ほどではないが決して簡単に理解できる科目ではない。

それらの主要科目をほぼ落とせない、これが宅建資格特有の難しさだ。

 

逆に試験形態を五肢択一にしたり、記述問題を少し加えたりした方が

障壁が上がって受験者が減り、またまぐれ当たりも少なくなるので却って

取り組みやすく、易しくなるかもしれないというくらいだ。